年越しの夜、
どこからともなく聞こえてくる
「ゴーン…」という鐘の音。
静かな空気の中に響くその音には、
なんとも言えない
神聖な雰囲気がありますよね。
でもこの除夜の鐘、
なぜ108回も鳴らすのか、
そもそもどうして打たれるのか、
知っていますか?
今回は、
除夜の鐘の由来や意味について、
わかりやすくご紹介していきます🧾
除夜の鐘とは?
一年の最後の日、つまり大晦日の夜のこと。
この夜に寺院でつかれるのが、
除夜の鐘です🔔
多くの人が知っているように、
この鐘は108回打たれます。
除夜の鐘とは、年の終わりに
煩悩を祓うために打つ鐘。
日本各地の寺院で行われる年越しの伝統行事です。
この鐘の音を聞きながら、
人々は過ぎた一年を静かにふり返り、
新しい年を迎える準備をするのです。
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なぜ108回なの?
「なぜ108回なのか」
これはとても有名な話ですが、
きちんと意味を知っている人は
意外と少ないかもしれません。
仏教の考え方では、
人の心には108の煩悩(ぼんのう)があるとされます。
怒り、欲、妬み、執着…。
日々の中で私たちが感じる様々な感情や迷いが
「煩悩」として数えられているのです。
108という数字は
「六根 × 三種 × 二重 × 加算」で
計算されるとも言われています。
六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)が
迷いに傾く状態を分類したものです。
つまり除夜の鐘は、
この108の煩悩をひとつずつ祓うために
108回打たれているというわけなんです。
1回1回の音に、
心を静かに整える力が
込められていると考えると、
より深く感じられますね。
除夜の鐘は何時に鳴るの?
除夜の鐘が鳴らされるのは、
大晦日の夜から元日の深夜にかけてです。
地域やお寺によっても異なりますが、
多くの場合、
午後11時30分ごろから
鳴らし始め、
年を越すタイミングで108回目を打ち終えるよう
調整されていることが多いです。
年明けの瞬間に響く鐘の音には、
なんとも言えない荘厳さがありますね🕯️
すべてのお寺で108回とは限らず、
地域によっては「108+1回」や「回数を区切る」
といった形で行われることもあります。
除夜の鐘は誰でも撞けるの?
年末になると、「除夜の鐘つき体験できます」
というお知らせを見かけることもありますよね。
多くのお寺では、
一般の参拝者も鐘をつくことができる
ようになっています。
早いところでは整理券を配布したり、
事前予約が必要な場合もあるので、
事前の確認がおすすめです🔍
人気の寺院では毎年長蛇の列になることも。
寒さ対策をして、時間に余裕を持って
出かけると安心です❄️
鐘をつくときは、
一礼してから静かに鐘を打ち、
もう一度礼をして退くのがマナーとされています。
あとがき
年越しの夜に響く除夜の鐘は、
ただの風物詩ではありません。
そこには、
人の心を静め、煩悩を手放し、
新しい年を清らかに迎えるという
大切な意味が込められています。
日々のあわただしさの中で、
こうした静かで厳かな時間を持つことは
とても貴重なことかもしれませんね。
2024年の大晦日は、
除夜の鐘に耳を傾けながら、
穏やかに年越しを迎えてみてはいかがでしょうか?
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