七五三のお祝い袋はこう書く!祖父母のためのフルバージョン例文つきマナー集

七五三はお孫さんの健やかな成長を祝う大切な節目です。

祖父母としてお祝い袋を贈りたいけれど「表書きは何を書くの?」「名前は連名でどう書けばいい?」「相場はどのくらい?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、祖父母が七五三のお祝い袋を贈るときに知っておきたい書き方の基本から、金額の相場、そして渡す際のマナーまでを丁寧に解説します。

さらに、すぐに使えるフルバージョン例文を多数ご紹介するので、そのまま書き写せば安心です。

これを読めば、祖父母として失礼のない形で心のこもったお祝いができ、家族に喜ばれること間違いありません。

七五三のお祝い袋とは?祖父母が知っておきたい基本

七五三のお祝い袋は、お孫さんの成長を祝うために使う特別な袋です。

祖父母として贈るときには、一般的なマナーに加えて「家族の伝統を大切にする気持ち」も込められるのが特徴です。

ここでは、七五三の意味やお祝い袋を選ぶ際のポイントを整理しておきましょう。

七五三の意味と祖父母の役割

七五三とは、子どもが3歳・5歳・7歳という節目を迎えたときに行う、日本の伝統行事です。

3歳は「髪置きの儀」(髪を伸ばし始める)、5歳は「袴着の儀」(袴を履く)、7歳は「帯解きの儀」(帯を締める)という古い儀式に由来しています。

お祝い袋を贈ることは、こうした大切な節目を祖父母が応援する気持ちを形にする行為です。

例えば「〇〇ちゃんが立派に袴を着る日を楽しみにしています」といった言葉を添えると、さらに温かさが伝わります。

お祝い袋の選び方と水引の種類

七五三で使うお祝い袋は、紅白の蝶結びを選ぶのが基本です。

蝶結びには「何度でも結び直せる=繰り返しの喜びを願う」という意味が込められています。

一方、結婚祝いなどに使う結びきりは七五三には不向きなので注意してください。

金額の目安ごとに、お祝い袋の種類を選ぶと安心です。

お祝い金額 袋の種類 備考
〜1万円 シンプルな封筒型 中袋なしでも可、裏に金額と住所を書く
1万円〜3万円 水引付きのお祝い袋(蝶結び) 中袋あり、表書きは「祝七五三」など
3万円以上 豪華な和紙・金銀入りの袋 祖父母からの正式なお祝いとして適切

「お孫さんが二人同時に七五三を迎える」というケースでは、1人ずつに袋を用意するのがマナーです。

まとめて1つの袋に入れると、どちら宛か分かりにくくなるため避けましょう。

七五三のお祝い袋の書き方【祖父母編】

お祝い袋を書くときに一番迷いやすいのが「表書き」「名前」「中袋の書き方」です。

祖父母として贈る場合は、一般的なマナーを押さえつつ、家族としての思いを込めるのが大切です。

ここでは実際に使える例文をたっぷり紹介していきます。

表書きに使う文言の正しい書き方

七五三のお祝い袋の表書きは、一般的に以下の言葉を使います。

  • 祝七五三
  • 七五三御祝
  • 御祝

さらに格式を重んじたい場合は、年齢ごとに由来に合わせた表記も可能です。

  • 3歳:御髪置御祝(みかみおきおいわい)
  • 5歳:御袴着御祝(みはかまぎおいわい)
  • 7歳:御帯解御祝(おびときおいわい)

例えば「御髪置御祝」と書かれた袋を3歳のお孫さんに贈れば、「昔ながらの正式な祝い方を知っている」と感心されることもあります。

祖父母の名前・連名の書き方ルール

水引の下に書く名前は必ずフルネームで記入します。

夫婦で連名にする場合は、右に夫、左に妻を書くのが一般的です。

祖父母として書くときの例文をまとめると以下のようになります。

贈る人 書き方の例
祖父ひとり 山田太郎
祖父母ふたり 右:山田太郎 左:山田花子
祖父母+母方祖母 右から順に:山田太郎 山田花子 佐藤京子

もし4名以上になる場合は「山田家一同」とし、中に全員の名前を書いた紙を入れるのがマナーです。

中袋の金額・住所・名前の書き方

中袋には必ず旧字体の漢数字で金額を書きます。

金額は表面中央に大きく、裏面左下には住所と名前を書きましょう。

以下にフルバージョンの例文を示します。

項目 書き方例
金額(表) 金参萬圓(30,000円)
裏面(左下) 〒123-4567
東京都〇〇区〇〇町1-2-3
山田太郎・山田花子

このように書いておけば、「誰から、いくらいただいたのか」が一目で分かり、両親も安心して管理できます。

もし手書きに自信がない場合は、筆ペンでゆっくり書けば問題ありません。

お札の入れ方と包み方のマナー

七五三のお祝い袋は「どうお札を入れるか」も大切なポイントです。

特に祖父母として贈る場合は、子どもや両親が安心できるように正しい入れ方と包み方を心掛けましょう。

ここでは新札の準備から入れ方、封の仕方までを例文つきで解説します。

新札を準備するのが基本

七五三はお祝いごとなので、折り目や汚れのない新札を用意します。

新札は「事前に準備してお祝いを楽しみにしていました」という意味を持ちます。

例えば、銀行で両替する際に「新札に両替してください」とお願いするとスムーズです。

お札の向きと入れ方の意味

お札は人物の肖像画がある面を上にして入れるのが基本です。

さらに七五三では「子どもを見守るように」という意味を込めて、肖像画を袋の下向きにして入れるのが伝統的です。

つまり、袋を開けたときに人物が逆さまに見える状態が正解です。

入れ方の例をまとめると以下のようになります。

方法 お札の表面 肖像の向き
一般的なお祝い 人物が見える面を上に 上向き
七五三の場合 人物が見える面を上に 下向き(子どもを見守る意味)

封はするべき?中袋と外袋の整え方

お祝い袋は、基本的に糊付けやテープでしっかり封をしないのがマナーです。

理由は「すぐに開けて確認できるように」という配慮からです。

どうしても封をしたい場合は、付属のシールを軽く貼る程度にしましょう。

フルバージョン例文を挙げると、以下のようになります。

ケース 書き方・入れ方例
お札の入れ方 新札3枚を揃え、肖像を上・下向きにして中袋に入れる
中袋の整え方 表:金参萬圓 裏:住所・氏名を記入
外袋との合わせ方 中袋の表面と外袋の表面を揃えて入れる
封の仕方 シールを軽く貼る程度。糊付けはしない

こうして丁寧に準備しておけば、受け取るご両親に「心を込めて用意してくれたんだな」と思ってもらえるでしょう。

祖父母から贈る七五三のお祝い金の相場

お祝い袋を書くと同じくらい気になるのが「いくら包むべきか」という金額の相場です。

祖父母としては気前よく贈りたい気持ちもありますが、相場を踏まえておくと安心です。

ここでは一般的な目安から、内孫と外孫の違い、金額を決めるときの考え方を解説します。

一般的な金額の目安(3万円〜5万円)

祖父母がお孫さんに贈る金額は3万円〜5万円程度が最も多いです。

衣装代や写真代、食事会などに充ててもらう意味があるため、少し多めに包むのが一般的です。

例えば「金参萬圓」と書かれた中袋を渡せば、両親も安心して準備ができます。

内孫・外孫で金額差はつける?

よくある疑問が「内孫(自分の子の子ども)と外孫(嫁ぎ先の子ども)で差をつけるべきか」です。

結論としては差をつけない方が無難です。

家族間で不公平感を生まないためにも、金額はできるだけ平等にしましょう。

ただし家庭の事情によっては「内孫には衣装代も負担するのでご祝儀は少なめ」などのケースもあります。

金額を決める際の考え方と注意点

金額を決めるときのポイントは以下の通りです。

  • 衣装代や写真代を負担するかどうか(負担する場合はご祝儀を少なめに)
  • 兄弟姉妹で同時に七五三を迎えるか(それぞれ別々に用意する)
  • 家庭ごとの慣習(親世代と相談して決めても良い)

特に注意したいのは「4」や「9」を含む金額を避けることです。

これは「死」「苦」を連想させるため、七五三のようなお祝いでは不吉とされています。

以下に金額の目安を表でまとめます。

関係性 金額の相場 備考
祖父母 3万円〜5万円 衣装代・食事代などを含めて少し多めに
叔父・叔母 5千円〜1万円 日頃の交流度合いで調整
友人・知人 3千円〜5千円 本来は不要だが、贈る場合は気持ち程度

フルバージョン例文としては、次のように書けます。

中袋 表面:「金参萬圓」

裏面 左下:「〒123-4567 東京都〇〇区〇〇町1-2-3 山田太郎・山田花子」

この形にすれば、金額も贈り主も一目でわかるので安心です。

祖父母が七五三のお祝い袋を渡すときのマナー

お祝い袋は書き方や金額だけでなく、渡すときのマナーも大切です。

ここを押さえておくことで、両親に失礼がなく、温かい雰囲気でお祝いを伝えられます。

渡すタイミングと理想的な時期

お祝い袋は七五三のお参り前日までに渡すのが基本です。

理想的には、家族で食事をする日やお参りに出かける前に渡すと良いでしょう。

例文:「明日の七五三が楽しみだね。これでお祝いをさせてもらうよ。」

もし遅れる場合は電話で一言添えると印象が違います。

例文:「少し遅れてしまってごめんなさい。気持ちはずっと込めていましたので、受け取ってください。」

手渡しと郵送、どちらが良い?

できれば手渡しがベストですが、遠方に住んでいる場合は郵送でも問題ありません。

その際は現金書留を利用し、必ずお祝い袋ごと送ります。

表書きに「祝七五三」と記入し、内袋には金額と住所を書いておくのが正しい方法です。

方法 メリット 注意点
手渡し 直接「おめでとう」と伝えられる タイミングを事前に相談する
郵送(現金書留) 遠方でも確実に届けられる 余裕を持って発送する必要がある

郵送する場合の例文も添えると安心です。

例文:
「七五三おめでとうございます。直接お祝いに伺えず残念ですが、ささやかなお祝いをお送りいたします。健やかな成長を心より願っています。」

避けたいNG行動と注意すべき点

祖父母として気をつけたいのは、過度に高額なお祝いを渡さないことです。

あまりに多い金額を渡すと、両親に「お返しをどうしよう」と気を遣わせてしまいます。

また「何か買ってあげるから一緒に選ぼう」という渡し方も一見良さそうですが、両親の意向に合わない場合もあるため注意が必要です。

フルバージョンの渡し方例文を紹介します。

例文1(手渡しの場合):
「〇〇ちゃん、七五三おめでとう。立派に成長してくれてうれしいよ。これはおじいちゃんとおばあちゃんからのお祝いだから、パパとママと一緒に使ってね。」

例文2(郵送の場合):
「このたびは〇〇ちゃんの七五三、誠におめでとうございます。本来であれば直接お祝いを申し上げたかったのですが、遠方のため郵送にて失礼いたします。どうぞ健やかに成長されますよう心よりお祈り申し上げます。」

こうしたひと言を添えるだけで、お祝い袋は単なる「お金」ではなく心を届ける贈り物になります。

まとめ!祖父母だからこそできる心のこもった七五三祝い

ここまで七五三のお祝い袋の書き方から、金額の相場、渡し方のマナーまでを解説しました。

最後に、祖父母だからこそできる工夫と、チェックリストを整理しておきましょう。

この記事の要点チェックリスト

大切なポイントを一覧にすると以下の通りです。

項目 ポイント
表書き 「祝七五三」「七五三御祝」など。年齢に合わせて「御袴着御祝」も可
名前 必ずフルネーム。夫婦の場合は右に夫、左に妻を書く
中袋 金額は旧字体(例:金参萬圓)。裏に住所と名前を書く
お札の入れ方 新札を用意。肖像を上・下向きにして「子どもを見守る」形に
金額の相場 祖父母は3万〜5万円が目安。4や9を含む金額は避ける
渡す方法 手渡しが理想。遠方は現金書留で郵送も可

孫に喜ばれるお祝いの工夫

お祝い袋を渡すときに、ちょっとした工夫を加えるとさらに喜ばれます。

例えば「お祝い袋と一緒に孫への手紙を添える」と、それだけで宝物になります。

例文:「〇〇ちゃんへ。七五三おめでとう。これからも元気いっぱい成長してね。おじいちゃんとおばあちゃんは、ずっと応援しているよ。」

また、金額にこだわらなくても写真撮影の費用を負担するなど、形を変えたお祝いも素敵です。

お祝いは金額よりも「気持ちの伝わり方」が大切です。

ぜひ、祖父母ならではの優しさを込めて七五三をお祝いしてください。

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