お正月といえば、
おせちに初詣、そして書初め!!
「新年のはじまりに気持ちを込めて
字を書こう」という風習、
小学校の授業などでもおなじみですよね。
でも、いざ書初めに取りかかろうとすると
「半紙と条幅紙って何が違うの?」
と迷うこと、ありませんか?
今回は、書初めに使う半紙と条幅紙の違いを
やさしく解説します!
この記事を読めば、
どちらを使うべきかがスッキリわかるはず!
まずは、書初めの基本から見ていきましょう。
書初めとは?
書初め(かきぞめ)とは、
年が明けて最初に筆をとって
字や詩を書く日本の伝統行事です。
古くは平安時代から始まり、
江戸時代には庶民にも広まりました。
今では小学校の授業や冬休みの課題としても
すっかり定着していますよね。
「目標」を表す意味もあります。
気持ちをこめて書くのが大切です。
一般的には、1月2日に行うとされていますが、
決まった日でなくてもOK
年始にゆっくり取り組める日を選んで
家族で楽しむのも素敵ですね。
半紙とは?
書初めのときに、
「まずは半紙で練習しよう」と言われること、
よくありますよね。
半紙(はんし)は、
縦約33cm × 横約24cmほどのサイズで、
最も一般的な書道用紙です。
日常的な書道の練習や清書にも使われ、
扱いやすさと手軽さが魅力です。
「巻紙の半分のサイズ」に由来します。
コンパクトで取り回しやすい紙なんです。
お手本の真似をしたり、
書く感覚をつかんだりするには、
この半紙がちょうどいいのです。
条幅紙とは?
では、もう一つの用紙である
条幅紙(じょうふくし)とは
どんな紙なのでしょうか?
条幅紙は縦長の大きな紙で、
縦約135cm × 横約35cmほどあります。
いわゆる「掛け軸に書かれているような字」や
作品展で見かける大きな書は、
この条幅紙に書かれたものなんです。
半紙に比べて筆の動きも大きく、
バランス感覚が求められます。
学校の書写では、冬休み明けの作品提出用として
条幅紙を使うこともあります。
また、書道教室や展覧会では、
格式のある清書として
条幅紙が使われるのが一般的です。
半紙と条幅紙の違いまとめ
ここで、半紙と条幅紙の主な違いを
一覧にまとめてみましょう。
項目 | 半紙 | 条幅紙 |
---|---|---|
サイズ | 約33×24cm | 約135×35cm |
用途 | 練習・基本書写 | 清書・作品提出 |
筆づかい | 小ぶりでコントロールしやすい | ダイナミックな動きが必要 |
扱いやすさ | 〇 初心者向き | △ 慣れが必要 |
このように、サイズだけでなく
書き方や目的にも大きな違いがあるんです。
その前段階として半紙で練習するのが一般的です。
どちらを使うか迷ったときは、
目的と用途で選ぶのがポイントです!
書初めに使う紙、どう選ぶ?
ここまで読んでいただくと、
半紙と条幅紙の特徴が
なんとなくイメージできたのではないでしょうか。
それでは、実際に書初めをするときには
どちらを選べばいいのでしょうか?
扱いやすい半紙がぴったり。
提出用や教室作品なら
正式な条幅紙を選ぶのが◎です。
とくにお子さんが初めて書初めをする場合は、
まずは半紙から始めるのがおすすめ。
しっかりと筆に慣れてから、
清書用に条幅紙へと進めば
気持ちよく書き上げられるはずです!
おうちで書初めを楽しむコツ
家庭で書初めをする場合は、
ちょっとした工夫で
より楽しい時間になります。
✔ 書いた作品を壁や玄関に飾ってみる
✔ 家族みんなで書いて「今年の一文字」を共有する
かしこまらず、
新年の気持ちを形にする
ということを大切にすると良いですね。
あとがき
半紙と条幅紙、それぞれに
役割や良さがあることがわかりましたね。
大事なのは、紙の種類に迷うよりも
「書く気持ち」を大切にすること。
お正月の静かな時間に、
墨の香りを感じながら
自分の思いを筆にのせてみてください。
今年のスタートが
少しでも清々しいものになりますように。
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